てぃーだブログ › 子供の食の安全を考える@石垣島 › 参考資料 › ガレキを拡散させない提言

2011年12月10日

ガレキを拡散させない提言

原理的に間違っている国の汚染瓦礫処理と
私たちの提案

青山貞一 東京都市大学大学院
池田こみち 環境総合研究所

http://www.eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp10177...html

(以下・一部引用)

 まさに、放射性物質に汚染された災害廃棄物を燃やす、燃やさないの問題以前に、せっかく汚染が一定範囲に集中して存在、分布していたのに、それをあえて意図的に広域処理により汚染を拡散させるのです。これは愚の骨頂の政策といえましょう。エントロピーを意図的に増大させるあってはならない行為なのです。

 さらに、ひとたびエントロピーが高まると、それをもとの状態に戻すには膨大な費用がかかります。瓦礫処理ではありませんが、除染という行為をみればよくわかります。

 一説では、日本中で除染を行うと20兆円とか40兆円も費用がかかるされています。もうこうなると、除染が日本社会特有の一種の利権と化すことになります。

 もともと原発事故はトンデモな事故であることは間違いありません。原子力村のひとびとが想定していなかったにせよ、これほどトンデモなことはありません。

 しかし、国が現在やろうとしていること、すでに一部やっていることは、せっかく一カ所に集まっている汚染を意図的に薄く 広く拡散させることであり、その結果、中長期的にもその処理がきわめて困難となり、費用がかかるのです。これは少しでもこの種の原理、理論を理解している人であればあたりまえの話なのです。

 次の問題は焼却処理に関わる問題です。

 周知のように、災害廃棄物にはさまざまなプラスチック類、金属、非鉄金属、アスベスト、農薬はじめさまざまな物質が混在して存在しています。これはいくら分別しても混在は免れません。

 それらを一般廃棄物用あるいは産廃用の焼却炉で焼却すれば、本来存在しない膨大な量の化学物質、それも有害な物質をあえて生み出してしまいます。また焼却炉を早く傷めることにもなりかねません。

 さらに一般廃棄物焼却炉のように高い煙突で拡散させれば遠くまで汚染が拡散します。それは時間をかけ水などで川にそして海に運ばれ、食物連鎖により濃縮されます。たとえば、オンタリオ湖のPCB汚染問題では、汚染物質が生物濃縮により最高2500万倍も高められています。

(引用ここまで)

追記=もう一つの記事

秋田大教授らがただす 瓦礫を受け入れてはならない12の理由

http://merx.me/archives/14917

(内容抜粋)
Posted December 10th 2011
福島原発事故による汚染がれきの受け入れに反対している村上東・秋田大学教育文化学部教授が中心となり設立された住民グループ「放射能を拡散させない市民の会」のメンバーが12月8日、秋田県庁で記者会見を開き、放射性物質による健康への影響が否定出来ないとして、がれきを受け入れるべきではないと訴えた。
記者会見を開いたのは汚染がれきの受け入れに反対している「放射能を拡散させない市民の会」で、代表を務める秋田大学の村上教授は、
『がれきに含まれる放射性物質が国の基準を下回っていても、子どもの健康に影響が出る可能性が否定できない』
などとしてがれきを受け入れるべきではないと訴えるとともに、汚染がれきを受け入れた場合の安全性や風評被害による影響など12の項目について秋田県の見解をただす公開質問状を県に提出した。

(ここまで引用。
詳細は記事をクリックしてご確認ください。)


福島の事故以来、「どういう手を打てば被害を抑えることが出来るか?」の一点に集中して先回りして、正直に対策が取られたなら、ここまで被害(汚染・人的・費用的に)が広がっただろうか?・・・といつも思ってしまいます。
今からでも、より良い方法が正直に検討され、少しでも採用されることを願います。


同じカテゴリー(参考資料)の記事
リスクマネジメント
リスクマネジメント(2013-02-17 11:53)

丁寧に生き切る
丁寧に生き切る(2013-02-15 18:00)

科学者の警告
科学者の警告(2012-04-25 15:59)


Posted by ishigakikyusyoku at 22:39│Comments(0)参考資料
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。