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2011年11月01日

国の基準では子供の健康を守れない?!

全国の皆さんに読んでもらいたい矢ケ崎先生の記事

「子供を放射能から守る会沖縄」より

http://blogs.yahoo.co.jp/ailyn100/1265963.html

~ここより転載~沖縄タイムス10月23日掲載記事~

「国基準「子の健康守れぬ」
~給食現場、知識やデータを~」

矢ヶ崎・琉球大名誉教授に聞く

学校給食の現場からは、安全な食材をどう確保するかという苦悩と、明確な指針やデータがない中、「何を信じたらいいか分からない」という戸惑いの声が漏れた。背景には、国が示す暫定基準値への不安や、内部被ばくの被害の大きさがあがる。

子どもの健康を守るにはどうするべきかー。
内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬琉球大名誉教授にインタビューした。
(特別報道チーム・嘉数よしの)

被爆地支援で購入リスク大

-国が定める暫定基準値をどうとらえたらいいか。

「はっきり言って、国民を被ばくさせる基準。
米の放射性セシウムの量を1㌔㌘あたり500ベクレルとしているが、健康を守る数値ではない。
これを基準として考えるべきではない。
学校給食の現場は、子どもの命を守るという立場上、きちんと知識を持ち、データも集めてほしい。国の言う通りなら安全と考えるのは大きな間違いだ。」

「原発事故以降、国は命を守る手だてをしていない。放射線の感受性が高い子どもも含む国民に対して、被ばく線量限度をこれまでの年間1㍉シーベルトから、20ミリシーベルトに引き上げたが、猛烈な抗議を受けて、子どもに関しては撤回した。

この対応からも、国民を守る姿勢があるとはいえない。国と東京電力の責任を最大限あいまいにしたまま、国民に負担を押し付けているということだ。」

-放射線の影響とは、具体的にどんなことが挙げられるか。

「内部被ばくは細胞の死滅やDNAの変成を引き起こす。DNAの変成が繰り返されると、がんが発生するといわれる。組みかえられた遺伝子が子孫に伝わってしまう恐れもある。
免疫力の低下や脱毛、下痢、出血も起こるとされており、ひどい場合は死に至ることもある。」

「欧州放射線リスク委員会(ECRR)は、内部被ばくは、外部被ばくの6000倍の線量としているが、妥当な値だと思う。それだけ危険。特に、細胞分裂が活発な子どもは、影響を受けやすい」

_被ばくを防ぐため、私たちはどう行動すべきか。

「沖縄が出来る事としては、放射性のほこりが届きにくい日本一安全な場所として、環境をきちんと守る必要がある。」県は県民の命を守るため、見識を持って、汚染された食品・腐葉土の流入阻止等を徹底すべきだ」

「とはいえ、被災地の生産者たちも被害者だ。
国は一定レベル以上の放射能汚染食品(政府の限度値の少なくとも10分の1の汚染度)は『売らない、買わない』という厳格な指針を決め、生産者の保証に万全を期すべきだ。データとしては汚染が確認されれば、政府は責任を持って買い上げ、外国からでもとにかく汚染のないものを得て、国民に提供する必要がある。長期的には汚染の少ない土地で食料を大増産する。そうでないと食べ物の汚染から逃れることは難しい。
国全体が『被ばく地獄』に陥ってしまう」

-この状況でどのような食生活を送ったらいいか。
「食べるものは汚染されやすいところを除外し、よく水洗いしてさらに湯がくと最大限防御ができる。汚染されていない食べ物を確保することも重要。被災地のものを食べて支援しようという動きがあるが、安全があいまいな現状では、リスクが大きすぎる。
別の形で支えるべきだ。きちんと食品検査することを原則とし、検査されていないもの、安全が確保できないものは食べないこと。各学校現場にも検査機器を導入し汚染状況を確認した上で給食を提供してほしい」

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高いがん発症リスク

■内部被ばく
 被ばくには身体の表面に放射線を浴びる「外部被ばく」と、汚染された水、食品の飲食や呼吸を通して
体内に取り込まれた放射性微粒子から放射線が発射され被曝する「内部被ばく」がある。

 放射線はアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3種類が分子を切断して健康を破壊するが主にガンマ線に被ばくする外部被ばくは、切断される分子の感覚が離れるため切り離された分子が再結合しやすい。

 対して内部被ばくは、アルファ線とベータ線が、短い間隔で分子を切断していくため誤って結び直され、細胞の死滅やDNAの変成が起こってしまい、がんなどのリスクが高まる。

内部被ばくが危険とされるゆえんはそこにある。
 外部被ばくでは低線量(少量)とされる値でも、同じ放射性物質が体内に入った場合、桁違いに大きな被ばく線量となる。

各基準を大幅超過

■日本の基準値
 内部被ばくを避ける上で重要なのが、汚染された食品を摂取しないことだが、原発事故後に国が打ち出した食品の暫定基準値は、各国の基準値を大きく上回っており、懸念の声が多くあがっている。

 例えば、日本は飲料水1リットル当たり放射性セシウム200ベクレル、ヨウ素300ベクレルとしているのに対し、ドイツは0.5ベクレル。セシウムと要素を合計すると、1000倍高い格好だ。さらに、国際法における原発の排水基準値はヨウ素が40から90ベクレルで、日本の飲料水は原発排水基準をも上回っている。

 武田邦彦中部大教授は、健康を守るには、それぞれ10から20ベクレルを限度にしなければならない、と訴えている。政府が決めた食材、水の暫定基準値は「恣意的な数値」と批判している。

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転載ここまで。

この記事は、ママ友にコピーしてもらっていましたが、沖縄県民である琉球大名誉教授の発言として、学校の先生や、危機感の薄い石垣市内の友人に見てもらうのに良い資料だと思います。

私個人は、もうすぐ形になる、子供の食の安全を守る会@石垣島・自作のチラシと一緒に、
この新聞記事のコピーや、
内部被ばくの恐ろしさの資料として

「世界も驚く日本の基準値」
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html

「放射能を取り込みにくい食べ物・取り込みやすい食べ物」
http://happy-net.jp/uploader/syokuzai.pdf

などと一緒に配りたいと思っています。

皆さんもおすすめの資料があったら教えてくださいね。

「子供を放射能から守る会沖縄」では、避難者の方を中心に、放射能防御プロジェクトの木下黄太氏を招いて講演をするなど、積極的に取り組んでおられます。

http://blogs.yahoo.co.jp/ailyn100/1264965.html


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Posted by ishigakikyusyoku at 17:20│Comments(0)実際の状況
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