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2011年12月25日

ちむぐくるスタッフの新聞投稿

こんにちは。
ごちそうの並ぶクリスマス。
皆さん楽しいパーティなどでお過ごしでしょうか?

石垣島の有志でつくられている
被災者避難者支援ネットワーク・ちむぐくるの事務局次長 山崎雅毅さんが12月21日に八重山毎日新聞に投稿した記事を転載します。

(以下、メーリングリストからの文章を、山崎さんの許可を頂き、
引用させていただきます。)

明治の粉ミルクからセシウム検出!
石垣市に放射能検査体制の早期実現を望みます。

「ちむぐくる」事務局次長 山崎雅毅

「ちむぐくる」(東日本大震災・福島原発事故 被災者・避難者支援ネットワーク石垣島)は9月15日に石垣市と沖縄県八重山福祉保健所に「放射能汚染の検出をできる検査体制の確立と安全検査の実施、検査結果の公表等を求める要請書」を提出しています。12月6日には石垣市の放射能汚染問題の窓口部署であるすぐやる課(平良守弘課長)と情報、意見交換会を行いました。

その翌日に「明治の粉ミルクからセシウム検出」の報道がされました。

石垣でもセシウム入りの粉ミルク(4月出荷)が販売されていることが判明しています。乳児を持つ家庭、保育園、託児所、病院などで相当量の同製品が使用されていることと推測されます。すでにセシウム入りの粉ミルクを乳児に飲ませてしまったおかあさんもいたことでしょう。乳児は活発な細胞分裂をしながら毎日成長をしています。その源が母乳であり粉ミルクです。
セシウムが赤ちゃんの体内に取り込まれれば内部被ばくをします。

「ただちには健康への影響はない」という呪文のような情報がマスコミから垂れながされていますが、よく考えてみてください。

「ただちに影響はない」といっているのであって「影響はない」といっているわけではないのです。

セシウムという放射性物質は取り込んでしまったら体内から排出されない限り長期にわたり赤ちゃんを蝕み続けます。放射線がDNAを切断するためガンという明瞭な形の発病だけでなく、免疫力を弱めてしまうので虚弱で病気になりやすい体になってしまいます。

あってはならないこと、放射能から一番守られなければいけない乳児のいのちの源である粉ミルクが汚染されてしまったのです。

石垣のおかあさんから「1歳10ヵ月の子を持つ母です。私は明治ではなく、他社の粉ミルクを使っていますが、不安でたまりません。粉ミルク以外のものは大丈夫なのか?もう飲ませてしまったミルクは大丈夫だったのか?もしそのミルクが汚染されていたものだったなら、解毒する方法はないのか?」というメールをいただきました。

また関東から岡山に避難しているお母さんからも「明治の粉ミルクからセシウムが検出されたことは氷山の一角だと思いました。ああ、気をつけてはいるけれど私も2歳の息子も毎日の食事から被曝をしているのだな…気をつけたって被曝してしまう世界になってしまったのだと怒りと失望感をおぼえます。国が大丈夫だという言葉を鵜呑みにして午前中を屋外で過ごしてしまった3月15日のことを思い出します。」というメールが来ました。

お母さんたちの不安と苦痛を完全になくすことは不可能ですが、少なくすることは不可能ではありません。

石垣に避難してきて子育て中のおかあさんは「福島から最も離れた石垣市で放射能測定が始まれば、日本全国でやらなくていい理由はなくなります。全国の子どもたちのためにも、石垣市は直ちに測定器の購入を決めてください。実際に測定するまでの期間は外部に委託し、子どもたちが頻繁に食べるモノの中から危険性が高いものを計測し数値を公表して欲しいと思います。」というメーがきました。

石垣市が福島からもっとも遠い市であり放射能に汚染される可能性がきわめて小さいのでたくさんの母子避難者が来ています。

でも沖縄、石垣島にも腐葉土や堆肥など高濃度に汚染された商品が流通してしまい今度は低レベル汚染とはいえ乳児のいのちの源である粉ミルクまで流通してしまいました。

横浜のお母さんは「我が家にも丁度フォローアップミルクを飲む月齢の子どもがおり、今回の粉ミルクの件は衝撃的でした。(想定内とはいえ)なぜ4月出荷商品の数値が12月の今頃になって出てきたのか?しかも市民団体の検査経由での発覚ということで、関連企業や行政・国の姿勢が問われると思います。赤ん坊の飲食物くらい当初から厳しく対応しておけば良かったのでは?それとも規制値内だからOKなのですかね。(そうは思いませんが)給食の件にも通じますが、一日も早く暫定規制値の引き下げをお願いしたいです。本当に自衛するしかないですよね。以下略」という声が届きました。

国のやっている放射能対策では国民の命を守れないことは明らかです。

高濃度に汚染された福島の人々の避難の権利すら認めず被ばくさせ続けています。

食品の放射能規制値もアメリカやヨーロッパの基準を大きく上回るものです。

石垣、横浜のお母さんが言うように自衛するしかないのです。

そのためには放射能の検出が可能な装置を備えなければなりません。

「ちむぐくる」の放射線把握チームの調べによると放射線検査機器は2,000万円もする専門的なものもあるが、食品などの放射線を正確に測定するためには300万円くらいの装置で十分だということです。

石垣市は早急に放射線測定装置を備えてください。

そして学校給食や乳児の食べ物などの安全確認ができる体制を大至急整えてください。

同時に石垣の地場産業が汚染された堆肥、腐葉土、飼料等によって打撃を受けないように自衛してください。

石垣市は沖縄県で最初の放射能の検査体制を確立した自治体になってください。

(引用したメールは「ちむぐくる」のホームページを見ている人やメーリングリストに登録しているみなさんから寄せられたものです。)以上 2011、12、10

(ここまで引用)
身近に迫る放射能の内部被ばく。
全くなかったこととしてやり過ごして良いのでしょうか?
被害が甚大で明らかになる前に、手を打った方が良いのではないでしょうか?
(早く手を打つほど、人的=健康的・経済的にもダメージが少なくて済みます。)
と、個人的にはいつも思っています。


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