2011年09月12日

学校への相談(ゆう)

数か月、悩んで書き溜めていたものを、
今日、持って行って話そう、と思います。
長くなったけど。
ご参考まで。
結果も報告しますね。
みんなで思いを伝えよう。


学校給食についてのご相談
うちの子供は給食が大好きで、学校生活での一番の楽しみにしています。
少ない予算で、子供たちのために日々、努力されている関係者の皆様に感謝申し上げます。

3月11日の東日本大震災以来、福島第一原発事故の終わりの見えない放射能漏洩被害の拡大が懸念され続けています。離れていても、沖縄県や石垣市も他人事ではありません。
個人的に、流通している食品の放射能汚染について心配になり、いろいろ調べてみたら、とても安全とは言えない日本の食品の状況を知りました。 給食の安全性が完全に保証されるまで、うちの子にはお弁当と水筒(浄水器を通した水)を持たせようか、悩んでいます。それについてご相談を申し上げるとともに、その根拠となる資料を提出します。

離れていても飲料や食品から内部被ばくする危険性
チェルノブイリ事故当時、遠く離れたヨーロッパや日本にも放射能は飛んできて、実際に計測されました。今回も、福島由来と考えられるプルトニウム等の放射性物質が、ハワイやアメリカの西海岸で観測されているそうです。事故の近隣地区でなくても、細かい微粒子化した様々な種類の放射性物質がチリに付いて気流に乗り大気圏を循環し、雨や雪等で降下し、空気や水や食品から、遠く離れた地域の人々の体内被曝を促進します。皮膚の表面に付くなどの外部被爆は、洗い流せますが、内部被爆は呼吸や飲食から体内に原因物質が残り続けてしまい、より無防備な体内の組織を破壊し続けるので、大変危険です。
また、現代は物流の広域化から、空気が汚染されていない地域でも、飲み物や食品の流通によって、より簡単に、遠隔地の人々が内部被爆してしまう現実があります。

放射能で汚染された土地が25年たった今でも立ち入り禁止区域になっていたり、事故後に汚染地域で収穫された作物を食べたことで内部被爆した人々が、世代を超えて健康被害を受けたり、と、チェルノブイリでの被害がまだ終わっていないという事実を知るにつけ、また、日本での原爆投下時に被曝した細胞内の放射性物質がいまだに放射線を出し続けているという長崎大学の研究を見るにつけ、また、1960年代70年代の世界的核実験の名残の放射性物質が、いまだに大気中に漂っているという事実を知るにつけ、福島原発の問題は今後、地球規模で人々の健康や命さえ脅かしかねないと危惧しています。

放射能被害の実態と自分たちに起こる事の可能性を知らずにいる、というだけで、子供の未来に責任のある大人として、重大な損失になりかねないです。また、そういったことを知ってしまった以上,何もしないことは子供の将来に重大な禍根を残すことになりかねない。後悔したくない。と、事故後ずっと考えてきました。それは、子供たちと一緒に給食を召し上がる、先生方御自身の問題でもあると認識しています。

1)原発から放射能は漏れ続けていて、止められない深刻な状況になってしまっている。半減期が万年単位のプルトニウムが漏えいしているなど、未来への見通し、核汚染の広がりの見通しは、決して安全安心とは言えない。情報を得ようとしなければ、命に関わる。

2)放射性物質は大変毒性が高い。たとえば、
「放射性セシウムの方が青酸カリより約2000倍の猛毒」
「放射性物質は目に見えない」と言われますが、科学的には「あまりに毒性が強いので、目に見えないほど微量でも死に至るもの」と言えます。(中部大学武田邦彦教授)
ちなみに、放射性セシウムはカリウムと似ているので、植物が土中から大量に取り入れやすく、それを人間が食べたら、再びカリウムと間違えて体に取り入れてしまいます。(主に筋肉にたまる。心臓も筋肉なので、影響を受けやすく、心筋梗塞の原因にもなる。)
そういった毒である放射性物質の種類は数多く、半減期(威力が半減するまでの期間)は数日から万年単位で、ほかの放射性物質に変化しながらも放射線を放出し続け、体内で細胞や遺伝子を攻撃し、破壊し続けます。(直接的破壊のほか、フリーラジカルが増加する→体の解毒エネルギーを浪費し、基礎体力を奪う。)この毒性は、放射性物質が体外に排出されて他に拡散されるまで、続きます。しかし、骨や筋肉などに取り込まれて体の一部となり、排泄されない場合もあり、半減期が終わって安定物質化し、放射線を出さなくなるまでずっと体内の至近距離から細胞やその内部の遺伝子を蓄積毒として攻撃し続けます。
細胞分裂の盛んな子供たちは、大人の何倍~何十倍もの内部被ばくの危険性があると言われています。(年齢による。胎児が一番危険。子供の場合、低年齢ほど危険。もちろん大人にも毒性の影響はあります。)その結果、体の各部分に悪影響をもたらし、体内での破壊や修復にエネルギーを浪費されるための倦怠感、抵抗力・免疫力の低下、それによる各種病気のり患(病気にかかりやすくなる。流行性疾患、糖尿病、脳の委縮、心筋梗塞、脳梗塞)、細胞のガン化(甲状腺、白血病、その他)、新たに作られる細胞の奇形化、次世代への遺伝的奇形や脳の障害など、深刻な症状を生み出します。
また、問題は、放射能と不調の因果関係が分かりにくいこと、症状が結果として現れる(発症する)のに、場合によっては数年から数十年かかることです。
そうなった時、誰も保証してくれませんし、誰も、過去の過失を取り戻すことはできません。だから、子供たちに対しての放射能汚染の影響を考慮する場合、神経質すぎるほどでないと、後悔しても取り返しがつかない ことになります。

3)福島第一原発事故後、日本の食品の放射能許容基準値は、大変高く引き上げられてしまいました。(事故以前は、世界的標準基準値に近い日本の基準値は年間基準1マイクロシーベルト(25ベクレル/kg)だったが、事故後は20倍にまで引き上げ。)乳児の飲み物の基準値が,原発から出る排水の世界基準値以上であるなど、事故後半年たっても、流通による被曝拡大の防止策や、被曝しやすい子供への配慮もないので、世界各国から、日本の子供たちの内部被ばくを心配する声があります。(別紙・世界も驚く日本の基準値)

基準値に関わらず、放射能汚染に「しきい値」なしという研究者もいます。(最低限これだけ浴びても安全という数値は無く、放射線を浴びたら、低線量でも、何らかの被曝被害がある、という認識。)個人的に、放射能被曝は低線量でもしないに越したことはない、という研究機関の説を、危険回避のため信頼します。子供で人体実験したくありません。

4)現在、日本から輸出される食品は、世界各国で、輸入禁止にされたり、制限されている現実。(別紙資料)

5)内部被ばくは、原発からの距離は関係なく、食品や肥料、被曝した汚泥やがれきなどの流通によりどこまでも被害が拡大するのに、国家としての法的対策がされていない。

6)「食べて応援」の言葉の陰に、心無い業者による被災地の野菜や食品の捨て値での買いあさり→通常の流通への混ぜ込み、産地偽装など全国で多発している実態。(石垣島内でも、すでにスーパーでの産地不当表示がありました。)給食は低予算で大量の食材を扱うので、流通途中で汚染食材が紛れ込みやすい。各原料の産地など表示義務のない加工食品(特に乳製品類他)は、大変危険。添加物による複合汚染などで、さらに毒性が増加する危険性。

チェルノブイリの事故の時には、ヨーロッパの国々では、真っ先に、子供たちに放射性ヨウ素などが溜まりやすい牛乳を飲ませるのをやめたそうです(加工品も)。そして、子供に食べさせる食品の放射能汚染に配慮した場合と、そうしなかった場合で、子供の被爆被害に実際に差が出てしまったそうです。(配慮が足りなかった場合、被爆の症状が深刻化し様々な病気の被害が拡大。その結果が現在まで続いている。)

7)食品の放射能汚染検査は、専用の機器が必要で、また、膨大な流通全体をカバーしきれず、ごく一部のサンプルのみでしか行われていません。追い付かない、徹底していない状況が続いています。農水省副大臣が、「基準値を越えた作物が(全国に)全く流通していないと確信のできる状況では無い」と明言したそうです。(7月3日(日)のNHKの報道)

つまり、母親が健康と安全に気をつけてスーパーなどで買い物をしても、もしかしたら子供を内部被爆させる食品を買ってしまう可能性も、ある、ということです。実際、健康食品店で購入した番茶から、独自調査したら、放射線が確認された例も、身近であります。

また、現時点で福島近隣の深刻な汚染地域の都県で、放射能汚染された汚泥の処理が追いつかず、肥料に混ぜ込んで全国への流通が進んでいます。
(石垣でも基準値以上の腐葉土等が市内2店舗で確認され、回収または返金されました。=すでに汚染は広がりつつある。)
消費者や農家が肥料を買って畑や家庭菜園に混ぜ込むだけで、汚染されていなかった土地の放射能汚染と、放射性物質を含む野菜からの内部被爆が、簡単に広がるということです。

8)放射性物質の飛散、食品への取り込まれの実態は、産地で判別できるものではなく、実際に個々の食品を測らないとわからない。実際、チェルノブイリ後のベラルーシなどでは、学校に測定器を設置し、市民から持ち込まれた食品を計測できる仕組みができている。)
安全性を考えると、最終的には、食品単体ごとのこまめな計測と並行して、できるだけ自給するか、地産地消で、顔の見える生産者から買うしかないようです。

9) 個人・各家庭での買い物・外食は、ある程度、親の知識と自己責任で防げるが、子供たちの給食に関しては、子供たちには、放射能の知識も選択の余地もないです。
子供を教育する学校という場で、大人が起こしてしまった重大な汚染の結果を、未来を担う無垢な子供たちに結果的に押し付ける事になるかもしれない事への、戸惑いと不安。

10)食品を選択して防げる汚染は、防いだ方が良い という考え。(避けられる被曝はしないに越したことはない。子供に無知、無策からの被曝をさせたくない。子供の未来を少しでも明るいものにしたい。)そのための対策が急がれると思っている。(個人として友人、組織と連携して動き始めていますが、結果が出るまでに時間がかかると思っています。そのための暫定措置としてのお弁当持参の可能性を考えています。お弁当内容は給食メニューに合わせたものというよりは、加工食品等は避け、健康重視の内容でと考えております。)

11)やっと少しずつ、国内の給食の食材測定の動きが出ていますが、沖縄県教育委員会としての対応(放射線量測定。9月8日現在)はまだです。(電話で確認しました。)個別の相談については、石垣市の教育委員会と相談とのことで、そちらも電話しましたが、その時はまだ、子供の楽しみを考え、お弁当持参への決断ができていませんでした。
その後、「実は半減期数万年の猛毒核種のプルトニウムなども、かなりの量が漏えいしていた」という政府由来のデータ(経産省8月26日掲載)の存在を知り、また身近で食品から放射線を検出したことを聞き、危機感から、ご相談を決断するに至りました。

12)今まで集めた資料と、実際の行動を、友人たちとブログにまとめています。
よろしかったらご覧ください。まだ具体的ではありませんが、勉強会も考えています。

子供の食の安全を考える@石垣島
http://ishigakikyusyoku.ti-da.net/

給食の食材に関しては、関係者の皆様が知恵と工夫で、いかにして予算内で安全でおいしく、豪華な給食にするか、を、毎日苦心されていることと重ねて感謝しております。

が、こと、放射能汚染に関しては、味もにおいも無く(感じた時には致死量だそうです)、一見何も変わらないまま健康を蝕み、その破壊力は、残留農薬や食品添加物(も十分怖いですが)の比ではないということ。(それらの複合汚染も考えられます。体内の酵素ほか、人間にとって有益な菌類を殺したり活動しにくくしたり、細胞の健全な機能を損なう、などの理由。だから、逆に、癌や被爆の影響を抑える食品として、熱処理されていない麹菌の生きた味噌や、糠漬けなどの乳酸菌食品、乳酸菌飲料、EM菌などが良いと言われています。=体内の免疫力の向上や回復力を高める。が、猛毒ゆえに本当の意味での特効薬は、本当に残念ながら、まだ見つかっていないようです。)

給食に関わる皆様方が日頃から安全については最善の処置をとられているということを前提に、けれども、今は緊急を要する非常事態だということを確認したく思いました。
文部科学大臣告示の「学校給食衛生管理基準」には、「厚労省が食品衛生法で定める基準をクリアしていても、子どもの安全を考えて、添加物の多いものや加工品などを使わないように」と書いてあるそうです。(森ゆうこ参議院委員)放射能の毒性は別格なので、これが適用されて当然と思います。

親として今後の給食への具体的な要望として、

1)島内産(遠くても九州産)で、今まで以上に、農薬や添加物を使用しない食材・調味料を選択。加工品は混ぜ込み等の危険性と、添加物等毒性が高いのでなるべく避ける。
それによってメニューの変更などが起こる可能性はありますが、安全性最優先で。
(例)ニンジンやキャベツを年中使わなくても、栄養士さんの知恵と工夫で島内野菜のメニュー中心で展開。子供たちの作った野菜などや、地産地消メニュー。

2)各食材の産地や由来等を保護者に情報提供したり、子供たちと生産者見学をするなど、安全性に関して、小さな小学校ならではの顔の見える関係を強化していただくこと。

3)食品用放射線測定器を導入し、不安の解消、安全の確認をしていただくこと。

4)体制が整い安全性が確認されるまで、お弁当と水の持ち込みを選択させていただく事。

今一番に考えるのは、これからの大変な時代を生きなければならない、我が子をはじめとする子供たちが、なるべく元気で健康で、強く人生を切り開いていってくれる力をつけることを、一保護者として出来る限り応援したい、ということです。
無知や怠慢ゆえに内部被爆させて健康被害をもたらしてしまったら、親として、悔やんでも悔やみきれません。その一念で、この文章を書かせていただきました。

御考慮のほど、お願い申し上げます。


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